古民家をネコちゃん達が戯れる

プレイルームにリフォーム

 

江東区T邸

 

工期 30日

 

【施工内容】

木造の6部屋をリフォーム

・一部間取り変更

・耐震補強

 

築40年超えの古民家でネコちゃんを育てるブリーダーTさん。飼育環境のグレードアップとプレイルームの新設。それに伴う耐震補強です。

 

 



■お客様との出会い

 

「最近はお客様にパパママ猫ちゃんに会っていただくために

綺麗にしたいなぁと思うようになりまして・・・」

 

Tさんとは3年前に住居部分のリフォームをさせていただいてからのお付き合いです。ネコちゃんの飼い主さんにパパママ猫ちゃんと会ってもらうためにリフォームをしたいなんて・・・皆さんの絆を感じますね。

 

 「親猫ちゃんたちの居住空間を改良し、外観の古さをほんの少しでも軽減できるようにというのを希望しております」

 

そういうメールと一緒に、やりたい希望を10個上げてこられました。

それにコストを当て込みながら優先順位を決めていく事になりました。

■工事の様子

  

まずは飼育室から着手 

 

DIYで工夫されていた飼育室の仕切り。

これを丈夫なのものにしたいのと、お掃除がしやすい床と壁にリフォームするのがご希望でした

 

 

 

  

DIYの仕切りは上手に作ってありましたが

大きなネコちゃんがアタックし続けたら、いつか壊れてしまいそうでした。

 

丈夫な腰壁を作って

空調を良くするために上半分はメッシュ

扉を新設しました。

 

元の壁は砂壁で、お掃除に苦労されているとの事。

ビニールクロスを貼れるように構造用合板を柱にがっちり留め付けます。

これが耐震補強に一役買ってくれます。

 

 

 

 

お手入れのしやすい長尺シートは

床から10cm立ち上げて貼ります。

以前ワンちゃんのトリミングサロンでも同じことをしました。

 

クッションフロアと違って素材が硬いので

Oさんには苦労して作業してもらいました。

 

 

 

 

クロスを貼って飼育室は完成

 

こちらのお部屋は落ち着いたアンバーの床

壁はネコちゃん柄です。

 

 

 

 

こちらのお部屋は海にいるようなブルー

 

 

 

 

こちらのお部屋はPOPな感じ

 

 

 

 

プレイルームに着手!

 

玄関横で元ダイニングキッチンだった場所は、無造作に備品がが置かれているだけで有効利用はされていませんでした。

 

 

 

  

古い天井を作り直すために解体してみると

 

 

 

 

現れたのは綺麗な梁

 

これを隠してしまってはもったいない!

Tさんと相談して、現しにすることにしました。

 

 

 

 

 

そして湿気対策

 

床板をはがしてみると、土でした。

この周辺は密集した住宅街で風通しが良くありません。

雨が降ると床下の湿度は上がり、建物にとっては良くない環境です。

 

そこで、防湿フィルムを敷き詰めて湿気対策をしました。

 

 

 

 

梁を塗装

 

灰汁がでるので、アク留めを塗ってからの塗装です。

 

 

 

 

床はやっぱりお手入れが楽な長尺シート

 

 

 

 

耐震補強

 

襖が多い純和室の作りに加え

壁も土壁なので

「地震のときこの家大丈夫?」とTさんやシッターさん達が心配していました。

 

開口部を減らし

床から梁まで構造用合板を貼って補強しました。

 

 

 

 

ネコちゃんのベッドがピッタリ納まるニッチカウンターをこしらえて

 

 

 

 

Rの建具をツーバイ材で作ります。

 

 

 

 

ライティングの効果も確かめつつ

 

 

 

 

マサコさんはカッティングシートでオリーブの木を飾り付け

 

 

 

 

キャットウォークと建具を塗装して

 

 

 

 

フェイクグリーンを使って分電盤を目隠し

 

 

 

 

プレイルームが完成です

 

 

 

 

もともとあった建具もリメイクしています

 

 

 


担当より

 

コロナ禍を救っていただきました

 

 そもそもTさん達はDIY上級者。

和室の砂壁にクロスを貼ったり、

長尺シートの床を貼ったり、

フェンスドアを自作したり

ほとんどの事をこなせます。

 

そんなTさんからリフォームの相談をいただく以上、心してかからないといけません。

ご相談を受けたのは1月ですが、現調と見積もりを重ねうちに3月になってしまいました。

そう、世間がコロナの影響を受け始めた頃の着工でした。

 

 

 

 

 

 

写真は2月末にFacebookに投稿した記事です。

建築業界の当時の状況を替え歌にしたものですが

便器もキッチンもUBも建具も手に入らなくなりました。

 

海外で生産する部品がストップしたためです。

皮肉なことですね、グローバル化の結果、部品ひとつ欠けただけで商品の生産が止まってしまうなんて・・・

 

相談中だった他のお客様はすべてお断りしました。

リフォーム工事を請け負っても、いつになれば住設機器が手に入るか全くわかりませんでしたら。

 

そんな中、Tさんの物件はそうした住設がほとんどない工事でしたので、なんとか作業を続けることが出来ました。有難いことです!

 

でも、セミオーダーの建具だけは他に代用が効かず

いつもなら注文後2週間で手に入る扉が、納品まで6週間もかかりました。

 

 

 

 

マサコさんもノリノリで

頼まれてもいない階段室をデコレーション。

ネコちゃんが脱走しないように

いつも先生のOKサインをもらってから玄関扉を開けていました。

目の前にある階段で、飼育室から飛び出して階段を駆け上がるイメージが浮かんだんですね。

 

足跡が残っているようなクロスを貼りました。 

 

 

 

 

お部屋のカラーはシッターさんの希望からラベンダー色を基調にしました。

「ラプンツェル」のカラーなんだそうです。

 

「ラプンツェルかぁ~、三つ編みのロングヘアやロープや紐がお部屋のあちこちから垂れていた気がするわ」

 マサコさんがフェイクグリーンを採用することになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tさんの仕事が楽しかったのは基本的にお任せいただいた事ですね。

 

もちろん楽しいだけじゃなく、相応の責任もありますから

「何がお好きかな?」

「ネコちゃんはプレイルームでどう遊んでくれるかな?」

とオーツカは毎日真剣に考えました。

 

ネコ目線・・・というより自分がネコになった気分で。

 

キャットウォークはこの高さなら飛び乗れるかな?

ここで休んでくれるとすごくインスタ映えするけれど・・・

道幅は30cmあればいいかな?・・・えっ、20cmで充分ですって?

 

毎日が楽しい悩みと作る喜びに満ち溢れていました。

 

だから、お引き渡し後に招待されてネコちゃん達と遊ばせてもらった時は本当にうれしかったです!

元気な子はキャットウォークをものすごい速さで走り回ってくれましたし

「この子はそんなに活発じゃないから」と聞いていたネコちゃんもキャットウォークに飛び乗ってくれたり

工事屋冥利に尽きました!

これからここがお客さんたちの素敵なコミュニティースペースとして活用してくれたらうれしいです!

 

 

Tさまからのご感想

 

 

 

エーゼン大塚建設さんには以前もお世話になり

 

親切丁寧な対応をしていただいたので

 

今回はすぐに工事の相談をさせてもらいました

 

何より決め手は大塚さんご夫婦のお人柄!

 

信用できる方でないと安心してお任せできないので

 

工事が終わった家は快適です!

 

とても古かった我が家がとても素敵なおしゃれ空間になり

 

夢のようです。

 

大塚さんにお願いしてよかったです!