こんにちは!
家の声に耳を傾けるリフォームマイスターの大塚健太郎です。
ビンテージマンションや戸建て住宅を解体していると、ビックリするような下地に出くわします。
30年もやっていますから、今さら何が飛び出しても驚かないつもりでいました。
いや、いたのですが・・・今回は度肝を抜かれました。
いつものように解体していたら、床の下にコンクリートが無かったんです
思わず2度見しました。
「えっ?土…」
作業員を押しのけてバールで地面をつつきました。
でも、コンクリートスラブはありません。
斫りガラやゴミが散見しているだけの正真正銘の土です。
「木造住宅じゃないんだからさ、布基礎かよ」
基礎(地中梁)だけで荷重を受けている布基礎は、今では木造住宅でも採用されず、すべてベタ基礎です。
つまり床下には一面コンクリートが見えるはずなんです。
コンクリートスラブが無いと何が困るかというと
1.墨出しが出来ない
コンクリートの上に間仕切り壁の位置を墨ツボを使って印をつける「墨出しが」できません。
2.設備配管が出来ない
給水給湯の配管は何とかなります。でもきちんと勾配を確保しなければならない排水配管は土の上では精度が落ちます。ちゃんと勾配を取っていても、時間とともに土が沈んで排水不良を起こすかもしれません。
3.床下地が作れない
墨出しが出来ないなら、先に床下地を作ればいいじゃん!と考えました。でも木造住宅と同じ仕様(ピンコロに束立て、大引、根太組、床貼り)で作ってもいずれ土が沈み床が傾いてきます。それに先に床を塞いでしまったら設備の配管が出来ません。
ん~困ったものです。
来週後半には設備屋さん・サッシ屋さんに続き、LGS(軽量鉄骨下地)屋さんの工事が始まります。
世間の職人不足はホント深刻で、急に工程を延ばしたら彼らが次にいつ入場してくれるかわかりません。
どうしたって、土の上にコンクリートを打設したほうが良いです。
墨出しが出来る事で、お部屋の精度が上がります。
床が沈む心配がなくなります。
地面から上がる湿気をシャットアウト出来るのでカビの心配がなくなります。
でも、今日は水曜日。今からポンプ車と生コンを手配するとなると、コンクリート打ちは一体いつになるんだ…
ああもう駄目かな?工程延ばすしかないかな?オーナーさんになんて説明しよう。
でも建物の品質をあげる為だし嫌とは言わないよな…
ただ、随分追加の費用が発生するから、OKしてくれるかな…
すっかり気弱になっているオーツカの横で、左官の親方が
「俺ちょっと聞いてみようか?」
と携帯をかけ始めました。
すると、何という事でしょう
「月曜日に全部手配できそうだけどどおする?」
マジで⁉
えっ5日後にコンクリ打てるの?是非お願いします!
これでマンションは救われました。
下の動画でポンプ車のホースを抱え上げているのが今回のヒーローの親方です。
ホント助かりました。
コンクリート打ちが決まってからは
地面を均し、防湿シートを貼り、ワイヤーメッシュを敷いて準備を進めました。
当日、ポンプ車の準備に時間がかかるだろうと想定していましたが
窓越しにブームを延ばし入れる事で、まさかの短時間施工が出来ました。
このあたりも動画でお楽しみください。