リビングにホームシアターを設置
防音と調質とモリスの壁紙にこだわる
渋谷区Y邸
工期 60日
【施工内容】
RC造 44㎡
・洗面、浴室を除くフルリノベーション
・無垢フローリング
・珪藻土(エターナルアース)
・吸音建材
・化粧モールディング
・ドルビーアトモス(施主支給品)
ホームシアターを中心にしたライフスタイルを実践するためのリフォーム。防音+快適な音空間を創造するのに加え、緻密に計算された収納計画、そしてウィリアムモリスの壁紙やこだわりの建材をふんだんに使った贅沢なリノベーションです。
■お客様との出会い
「大塚さんにとっては、いきなりコレ!? な感じですよね 」
オーディオマニアのご主人と話し合い防音対策を施したリフォームをしたいとYさんからご相談のメールをいただきました。フルスケルトンリフォームにするか、部分的なリフォームにするか検討中の資料を送ってもらってビックリ!
写真のような詳細な資料がA4サイズで10ページはあります。その都度、拡大しないと文字が読めないくらいの情報量です。
「オーディオを中心とした(特殊な)プランをどう相手に説明したらよいのか・・・よりわかりやすい資料づくりを目指すうち・・・ここまで暴走(?)してしまった感じです」
確かに設置したい音響機器や家具は寸法まで書いてありますし、使いたい建材はメーカー・品番まで記載があります。これはきちんと読みこなさないとオーツカが恥ずかしい思いをしてしまいそうです・・・
「私達としては、あれこれ思案しているうち、イメージが具体化してきた背景がありますが
大塚さんにとっては、いきなりコレ!? な感じですよね。・・・本当にすみません」
いえいえ、プロですからもちろん、しっかり、多分、間違いなく理解できると思います!
とは言え、概算見積もりをするには方針が必要です。まずはフルスケルトンリフォームで見積することにしました。それが計画するリフォーム工事のMAX金額ですから、それから引き算して現実的な内容にブラシアップ出来ます。
フルスケルトンの概算見積もりを参考にしたYさんとは、「優先したい仕様」のリフォームで計画を進めていくことになりました。
■工事の様子
防音仕様を探しに
バレエスタジオを30件以上施工しているオーツカは防音防振についてはノウハウがあります。でもホームシアターとして快適な音空間を作るにはどんな建材をどういう配置にすればよいかはわかりません。そこで現地調査の後、Yさんご夫婦とマサコさんの4人でサウンドルームがあるDAIKEN新宿ショールームに行きました。
「本当は左右シンメトリーにしたいのですが、プラン的にあきらめて・・・」
Yさんのこだわりであるドルビーアトモスのスピーカー配置と平面プランを渡すと、オーケストラで演奏経歴のある担当のHさんはそのくらいは何でもない、という風な顔で
「ドルビーアトモスシステムで映画鑑賞ですね。なら目指す部屋作りは砂漠です!一切音が跳ね返ってこない感じ、相手に向かって話をしないと声も届かない状況の再現です。必要な音はドルビーアトモスが再現してくれますから、音楽室のような跳ね返り音は設計しなくて大丈夫です!」
う~む、分かったようなわからないような・・・
「基本、床壁天井すべてに吸音素材を貼ればOKです。それが難しければスクリーンの両側と反対側の壁で吸音。床と天井のどちらかを選ぶなら天井で吸音すると良いです。ほら、青空って音が跳ね返らないでしょ。より自然な環境になるんです」
なるほど!さすがオーケストラ経験者!
説明もわかりやすいぞ
サウンドルームではクラッシック音源の聞こえ方を体感しました。音響機器の事に話題が進むと担当HさんとYさんご主人がらんらんと目を輝かせてディープに語り始めます。
「うちの主人すごく嬉しそう・・・」
専門用語で熱く語られても私じゃ半分も理解できなくて…と奥様は苦笑い。
ですよね、オーツカもほとんど理解が追いつきません。
でもご主人の気持ちもよくわかりますよ、オーツカは建築オタクですからね。
オタクトークは一端中止していただき、外で吸音天井のサンプルを比較しました。
吸音性能が同じでも、デザインや厚みがずいぶん違うんですね。どれを使うのか、あるいはどう組み合わせるのかでお部屋のイメージも変わってきそうです。
工事前にとても実践的で役に立つショールーム訪問が出来ました。
恒例の写真投稿
「今日から新しい現場です!」
とFBに投稿するのがオーツカの着工初日のマイルール。
責任感とワクワク感を持って施工していきます。
解体!解体!
今回はユニットバスと洗面脱衣室を残して他をスケルトンに解体します。
職人さんが解体を進める様子をオーツカは横で見ています。ここは壊した方がいいかな?この配管は系統が怪しいから残しておいた方がいいかな?
など、結構解体の時って考えることが多いんです。
解体が終わって現地で墨出し確認
広々した現地で、計画中保留だった納まりや寸法を確認します。その上で間仕切り壁の位置に緑色のテープを貼って 使い勝手や動線を体感してもらいます。
クローゼットに納める収納ケースも型取りしたプラダンを配置。
棚板の高さもテープを壁に貼って「見える化」します 。
ホームシアタースペースは特に気を使います。
ご主人が座る椅子の位置を起点にTVラック、スピーカー、アンプ類を配置。
すべてがシンメトリーになるように考えた折れ上げ天井はピンクのテープで床にマーキングしています。
この作業中、ご主人は一言もしゃべらず、黙々と音響機器の場所を微調整していました。
至福の時間であったこと間違いなし!
「ギリギリまで天井を高くしたい」
そのために、折れ上げ天井に仕込むLEDライトや周辺のダウンライト、そしてスピーカーの原寸納まりを床に書いて検討します。
絵では納まっているけど、実際に作業ができるのか?
一抹の不安は残るけど、大丈夫でしょう・・・
光の帯が途切れたり、凸凹していたり
残念な間接照明ってありますよね。
今回のように奥行きの狭い環境での間接照明って、演出が難しいんです。
だから折れ上げ天井のディテール(深さ奥行き)で間接光の広がり具合を体験してもらっています。
追加の解体
隣家との壁がGL工法だったことがわかりました。
GLボンドでボードを団子貼りにする工法ですが、この空気層が太鼓のように音を増幅して隣家に伝えてしまいます。
迷うことなく解体することにしました。
LGSで下地こしらえ
今回壁の間仕切りはLGS(軽量鉄骨)でこしらえていきます。
最少の寸法で折れ上げ天井を作り、リビングの天井高さを確保するのに最適と判断しました。
こんな感じで下地が出来ていきます。
これってオフィスだよね⁉
「左右のスピーカーケールブルの長さをそろえたいんです・・・」
ドルビーアトモスで最高の音のセッティングには必須だそうです…
マジですか?
スピーカーケーブルの長さ調整はご主人にお任せして、後から配線できるように壁内にCD管を8本も配管しました!
もはや住宅のスペックではないぞ!
それ以外にこの下には音響機器用に専用の分電盤を設置するんです。
ああ、タモリさんが「汚いコンセントだなあ」と言っていたあれか。
分岐、分岐ではなく音響専用にコンセントが必要だと、コブクロの黒田さんとTVで話していたっけ。
「出来たら、自宅にトランス(電柱に乗っかっているゴミバケツみたいなやつ)が欲しい」と…
音響マニアはディープですね。
防音対策も忘れません
音環境を良くする一方、隣家に音が漏れては困ります。 防音対策もしっかりいたします。
配管の貫通部分はモルタルで充填されていてもわずかな隙間があります。この隙間から音が上階に漏れていきます。そこをしっかり遮音コーキング充填します。
バレエスタジオマイスターのHPでいつも話していますが、
音をシャットアウトさせるには、お部屋の気密を高め窒息させるイメージが大事です。
続いて設備配管
普段は解体後最初に乗り込む設備のMさん。
今回は水回りの位置がほとんど変わらないため下地工事が進んだころの登場。
吸音天井
砂漠の青空を再現するための高性能吸音建材のオトテン。
「オーツカさん、これ工具が入らないよ・・・」
厚さも19ミリと分厚く、普通のタッカーで留め付けが出来ません。その上折れ上げ天井の奥は工具が入りません。
ひと手間かかりますが、ボンドが乾くまで仮止めしながらの施工をするしかない!
さらに見た目も美しくしようとすると、想像以上に難しい・・・
30センチ角のマス目を左右バランスよく配置した上でダウンライトとスピーカーを格好よく取り付けます。床に原寸で割り付けを書くのですが…オーツカも職人さんも交互に間違えて「あれ?おかしい」「短手方向間違ったぁ」
3回やり直しました。
折れ上げ天井にモールディングで額縁こしらえ
当初からモールディングを採用したいとおっしゃられてたYさん。直接メーカーからサンプルを取り寄せて 検討したそうで
「はっきりした額縁にしたいけど、やりすぎないようにしたい…」
そのため、原寸で絵をかいて天井に重ねてリアルにチェックしました。
モールディングの色は床材に合わせてください
無垢の床材では木目や節などで微妙に色が違います。
「Yさん、ちょっと見てください。ここですか?それともこの辺のベースの色ですか?」
届いたオスモのヤトバを指さしながら色を決めました。
モールディングを先行塗装
凹凸が大きいモールディングなので綺麗に塗装するのは結構難しい、天井に取り付けてからではとても塗れません。ならば先行塗装!でも濃いめの色なので定着するのに3回塗りました。
N君頑張った!
キッチンと玄関床に石張り
キッチンは置床下地でしなりますから、樹脂系の目地を使い、
玄関は硬い下地(既存の大理石)の上に貼るのでセメント系の目地材を使います。
同じ石材でも下地が違うとつい合う材料が違ってきます。
このキッチンは石の下に電気フィルム式床暖のプリマヴェーラが設置されているので、台所も暖かになります。
青い結晶がキラキラ光るアドバンの御影石ラブラドリーテアンティーク。
他の御影石にはない魅力です。
だから、玄関框や巾木に市販の御影石を使うのを止めました。
だって、ただ黒いだけなんですもん・・・
タイルのK親方に無理を言って
「材料屋さんで切り出してもらえないかな?」
とラブラドリーテアンティークを2ケース渡しました。
後日、現場に届いた框・巾木の綺麗な事!
やっぱり頼んで良かった~
でも、この加工わざわざ栃木の加工所まで運んでやってもらったそうです。
ホントありがとう!
電気フィルム式床暖プリマヴェーラ
それまではTES床暖だったのですが、これを廃止。代わりにプリマヴェーラを敷設しました。理由は無垢フローリングを貼るためです。TES床暖は60℃の湯を循環させるので、無垢フローリングには高温すぎてNG。プリマヴェーラは40℃の低温で無垢材に優しい温度です。
いよいよ無垢フローリング貼り
オスモ&エーデルのショールームでYさんはヤトバセレクトに一目ぼれ。
当初のプランでは他社のフローリングがピックアップされていましたが、床暖対応品は幅が75ミリと狭い種類しかありませんでした。
見た目が劣るだけでなく、大工の親方が貼る手間も増えるので
「オスモのショールームに行かれてはどうですか?」
とマサコさんがおすすめしていたんです。
ヤトバは140ミリの広幅で、やっぱり貼っていても恰好いいです!
総重量600㎏
隣家界壁側に設置予定のオーディオ機器ですが、その重量はなんと600㎏!
リビングに和牛がいる感じです
計画当初からこの床面の補強をご主人は希望されていました。
なので、床下をめくって内部を確認、適切に補強してます!
オーディオ機器の背面壁には遮音パネル
解体後に改めて撤去した隣家との界壁のボード。
GL ボード仕様だったので、音が漏れる心配がありましたので撤去。
代わりに遮音材を裏打ちしている遮音パネルを直貼りしています。
ウィリアム・モリスに囲まれる
カーテン生地とビニールクロスで同柄のモリスを使いますが
それを玄関収納の背板にも使いたいのがYさんのこだわり。
でもそれって普通の手順じゃできません。
ならば
背板にモリスの壁紙を貼ってから、組み立てました。
家具屋さんじゃないんですけどww
オーディオ機器の反対側の壁には、全面にCDラックを造作。
この背板にもモリスが貼ってあります。
お部屋全体のカラーコーディネートにこだわっていたYさんに
「余った床材のヤトバを使いますか?色合いは完璧に合いますよ」
とご提案。
キッチンを組み立てて
布クロスを貼って
珪藻土のエターナルアースも、デザインパターンを現地で作ってプレゼン。
お気に入りの模様に塗っていきます。
オーディオ用の分電盤の下には、8本分のスピーカーケーブルと、専用コンセント8系統分のCVケーブルが配線されます。
「アンプのジャックと干渉するので、200に抑えていただけないですか」
えっ⁉配線納まるかな?
ケーブルが交差しないように、1本1本整えながらの配線
アナログ用のコンセントとデジタル用のコンセントがペアになって4ヶ所設置。
電気のS君がそれを丁寧につなぎます。
海外のコンセントは国内品とちょっと違います。固定方法を知っておきたいので事前に現物を見せてもらった時の事
「フェースがブラックでカッコいいですね。デザインも大事ですね!」
「いえ大塚さん、もっと実用的でそれチタン製なんです。この中で一番いいコンセントは¥20,000円しました」
えっ?
た、た、大切に扱わせていただきます・・・
Yさんが見つけてきたイギリスのアンティーク家具を
キッチンカウンターに合体させて
Yさんご支給の真鍮製オーダーメイド照明を取り付けて
ようやく完成です!
玄関収納も狙い通りの寸法に完成!
ラブラドリーテアンティークの青を引き立たせるために
玄関のダウンライトは色々試してビームライトタイプに決定
キラキラっ!
Yさんがこだわった2列型のキッチン
パイプシャフト横はゴミ箱や備品を見えないように仕舞う収納になっています。
ウォークインクローゼットも
どこに何を入れるか、「物の住所」が決まっている完璧なしつらえ
これぞ、THE注文リフォームの家!
頭の中にイメージが出来ているお客さんは今までもたくさんいましたが、それを超具体的にアウトプットできるのがYさんご夫婦。最初に相談していた大手のリフォーム会社では各セクションで担当が変わり、自分たちの思いが伝わっているのか不安だったそうです。そうして改めてリフォーム業者を探して私どもに声掛けしてくれました・・・有難いことです。
ただ、Yさん達の「作っているうちに暴走してしまった・・・」という資料をきちんと理解しようと図面をにらんでいると時間ばかりが過ぎていきます。
ついには
「見積もりの進み具合はいかがでしょうか?」
とYさんからメールが届くほどに・・・
すみません、オーツカまで不安にさせてしまいましたね
でもその分工事に入って挽回させたいただきました!
「市場の喧騒がちゃんと後ろから聞こえるんです!」
驚いたことにマサコさんはドルビーアトモスを体感済みでした。
日本橋のTOHOシネマズで『アラジン』を見た時のサウンドがドルビーアトモスだったそうで、Yさんご主人との会話がちゃんと成立していたんです!ドルビーアトモス未体験のオーツカはうんうんとうなずきますが、その臨場感のすごさは全く理解できておりません。
「市場の喧騒場面が最初は全景で、そのあとアラジンのアップになると市場の買い物客のざわつきが後ろから聞こえてきたんですよ~」
そう言うマサコさんに、勢い付いてご主人も
「それを体感するには、マニアの間では『ターミネータ―/ジェニシス』が有名です。敵がバスの屋根の上で歩き回る音がすごいんです!」
いや、ご主人の熱量について行ってるマサコさんがすごいです。
その後オーツカも『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を観てドルビーアトモスの臨場感を体感しました。
これが自宅で再現できるなんてすごいぞ!
自宅にドルビーアトモスをセッティングしたというマニアのYoutube 動画を片っ端しからみましたが
どれも、あとからスピーカーを設置しているためケーブルが露出していたりして美しくない。
今回の工事では、ケーブルを一切見せないようにカッコ良く、美しく作り上げるゾ!
とオーツカは着工前からメラメラと燃えておりましたww
Yさんの熱量がマサコさんにも飛び火?
ウィークインクローゼットの入り口は最初は普通の四角でした。
緻密に計算された収納計画で、寸法の遊びが少ない大工泣かせの納まりでしたから。
ところがリビングの壁を珪藻土で仕上げることになってからマサコさんにも火が付いたようで
「Rの開口にすることも出きますよ~」
「それ素敵ですね~、実は私もそう思っていたんです」
とYさんもノリノリ
え~マジですか?
ただでさえ納まりが難しいのに・・・はい、やります。頑張ります・・・
後に分かったのですが、Yさんの奥様とマサコさん、同じ学校卒業の先輩後輩でした。
どおりで感性があってたんですね。
現場からの質問にも、回答は早かったです
スピーカーの高さ、コンセントの並びなどは原寸を書いたプラダンを壁に貼っておくと
夜、現地を見たYさんからLINEで返事が来るんです。
テンポよく決めていただいて助かりました。
おかげで現場は職人の手を止めずにスムーズに工事を進められました。
工事の後半には、職人が帰ったあとで土曜の夜に4人で良く打合せをしました。
サンドイッチをつまみながら、この先の工事をどうするか?プラン通りのに収納ケースがクローゼットに納まるのか?スピーカーの取り付け位置はここでいいか?間接照明の光のバランスはOKか?お引越しはいつか?音響機器のセッティングはどのくらいかかるのか?など夜遅くまで盛り上がったのは楽しい思い出です。
謎だったカビも偶然解決!
「クローゼットの服がカビっぽいんです。空気の流れが悪いのは承知していますが、何か湿気の発生源があるんでしょうか?」
当初からそう奥様に相談されていました。
解体しながらその原因を調べたのですが、コンクリートは乾いていて漏水や浸水は無いし、外壁側には発泡ウレタンが吹き付けてあるので結露の心配もないはずです。
正直、原因調査に行き詰まっていました。
ところが、キッチンの天井高さを確保するためにUBの換気ルートを変更しようとする・・・
「あれっ?排気ダクトが玄関側でぐらぐらする」
玄関の天井を壊してみると、ダクトがつながっていません⁉
マジか⁉
理由はわかりませんが、新築工事の際に繋ぎ損なったようです。
クローゼットのカビはこれが原因だったんですね。
お風呂の湿った空気が適切に排気されず、天井裏に戻ってきてたんです。
そりゃあ、カビますよね・・・
新しいダクトは適切につないで無事解決!
これは、Yさんとオーツカ達がとても良い関係で工事を進められたことのご褒美だと思います。
今回Yさんが依頼してきたリフォーム工事は、ちゃちゃっと終わる単調なものではなく
とても時間と手間がかかる、作り甲斐のある内容でした。
仲が良く、生活スタイルにこだわりのあるお二人ととことん話し合いながら工事が出来て
とても勉強になりましたし、何より楽しかったです。
理想を現実にできた家で、快適に幸せに過ごしていただけると嬉しいです。
Y様からのご感想
①1番のテーマとして、限られたスペース・予算の中で、趣味のオーディオを楽しめる部屋作りを希望していました。その際、ある程度の防音や音環境を整える為の施工相談をできる業者さんを・・と考えていましたが、いくつかの業者さんにご相談をするうち、なかなか実際の施工や音環境づくりの両面に通じた方は少ない事がわかり、この部分が想像以上の難題であることに気づかされました。
②インターネット検索です。防音、防振、音響、リフォーム・・といった検索ワードでバレエスタジオの施工も手がけられる大塚建設さんを見つけました。YouTubeチャンネルから垣間見えるお人柄にも安心感を抱きました。
③すぐにご相談はしませんでした。その理由は2つあり、第1に大手業者さんとコンタクトを取り始めたばかりの段階であったこと、次に(他社さんとの打合せを進めるにつれ)自分達の少し特殊な要望をイメージどおり形にする為には、かなり明確に希望はお伝えしたほうが良さそうだと学びつつあったこと。
よってご相談前に自分達の知識レベルをもう少し上げ、大手業者さんのメリット、デメリットも理解した上で第2の選択肢が必要と感じた際には改めてご相談しようと考えていました。
④防音施工の経験をお持ちの大塚様に設計から施工まで一貫して最後までご相談できること。私達にとってここにしかない価値を感じた事が一番の決め手でした。また私達好みの内装のテイスト等についても相談しやすそうか、どうか?相性も大切にしていましたので、この部分も実際にお会いしてみて迷いがなくなり、決断できました。
⑤早速、充実したオーディオライフを夫婦で満喫しています!内装も希望以上の仕上がりで拘りの無垢フローリングや石材を眺めては毎日満足しています。限られたスペースに収納アイデアも沢山詰め込み、実用面も自分達の暮らしに寄り添う形にして頂いたのでとても快適です。
また書き始めるとキリがないのですが(他社さんでは断られた)思い入れのある海外製ガラス扉を唯一、無理のない形で取り外し→再設置して頂けるなど、確かな技術力あってこその対応力には何度も助けられました。無垢材や石材下に設置して頂いた床暖房も暮らしてみると、必須だったと実感しています。
最後に、私達のようなリフォームの素人が希望を相手に上手く伝えるのはなかなか難しいのですが、根気よく要望に耳を傾けて頂き、技術面のご提案も都度頂き、結果として希望を全力で出し切るリフォームが出来て大変喜んでいます。
こうした経緯や沢山の職人さんに関わって頂いた思い出もすべて含め、今回のリフォームで家に対する愛着もとても深まり驚いています。大塚様ご夫婦にお任せする事ができて本当に良かったです。
今後は日々の暮らしと思い出を重ね、味のある家に育ててゆきたいです。どうもありがとうございました!